ケアハウス入所を機に、若き日の母の写真をフォトブックにまとめたよ♪

暮らしのDIY

やっと老人保健施設に空きが出て7ヶ月の母の在宅介護が終わり、それからほぼ2ヶ月後のつい先日の2024年1月17日、待ちに待ったケアハウスに母を送り届けてきた。

そのケアハウスは、父が通っているデイサービスの理事長さんが「生活相談員さんのお人柄も雰囲気も良くておすすめ」と教えてくださった施設で、老健や特養やデイサービスのように全国どこでも使える介護施設ではなく、市内在住限定の地域密着型。9月に姉と二人で見学し、落ち着いた雰囲気の内装も、朗らかなスタッフさんたちの様子も、「ここなら母も安心して暮らせるだろう」と感じて申し込みをした。

老健は入所期間が限定的でずっといられるわけではなく、そもそも自宅復帰を目指してリハビリするのが第一の機能とされているだけに、どこか病院のよう雰囲気がある。それと比べると、そのケアハウスは10人が1つのユニットに暮らす仕組みは特養と同じだけれど、広いマンションに高齢者が寄り合って暮らしているようなアットホームな印象。しかも厨房施設内にあって、作りたての食事を提供してくれるのも魅力だ。

そんな居心地よさそうな「第二の我が家」になるべく早く移転できたらいいなと思ってはいたが、11月末に「空きが出た」と連絡をいただいてから、施設の介護士さんと看護師さんが母の滞在中の老健に現状調査に出向いてくださり、その結果を施設で会議にかけ、さらにこちらでは病院での健康診断を受けさせ、その結果を届けて再び会議にかけてもらい……と段取りに意外と手間と時間がかかり、実際に移転できたのは年が明けてからになった。
いやはや、その間、諸々の予約の調整をしたり、母を健診に連れて行ったり結果をピックアップして届けたり、現調に同席したり、いろいろな書類に記入して提出したり、連絡・確認でたびたび電話したり、入所日が決まってからは持ち物リストの作成や、名前書き、事務所費の算定根拠となる書類の提出など、またまた大変だったよ、もう泣きたかった、え〜ん、もう限界💧

そんな中、かねてからの懸案だった古い写真のフォトアルバム化もがんばった。
というのも、私が2019年に『紙のBCCKS』で編集した父のエッセイ集を、やはり父がお世話になっているデイサービスの理事長さんがいたく誉めてくださり、「こういうものがあると、その方がどんな人生を送ってらしたかが少しでも理解できて私たちにとって貴重なんですよ」と教えてくださったからだ。

母には、父のように書き残した原稿はないが古いアルバムならある。それをフォトアルバムにまとめれば、施設のスタッフの方々にも母の来歴を想像していただけて、会話のネタにもなるだろうと考えたのだ。最近だいぶ記憶や言動があやふやになりつつある母の回想療法の一助にもなる?という期待も、もちろんある。

ひとまず今回は、「子ども時代から新婚時代」の写真をセレクト。
日中の明るい時間帯に、なるべく自然光がまんべんなく回るよう、そして歪みが出ないよう気をつけつつ真上からiPhoneで撮影した。台紙もコーナーステッカーも、ものによっては場所や年月日を当時母が手書きしたシールも入れて一枚の画像にした。

その画像データ44枚分を、しまうまプリントのA5サイズ/24pのフォトブックにまとめた。2022年のゴールデンウィークの札幌滞在のアルバムと同じ仕様。手頃な大きさで軽いので、手の不自由な母でも持たせてあげればページを繰れるのは確認済みだ。

完成したフォトアルバムが自宅の郵便受けに届けられたのがちょうど入所日で、私が母に付き添って新しいケアハウスに出かけていた時間帯だったので残念ながら一緒に見ることができなかった。翌日施設に届けたものの、いまだコロナ禍の面会制限があって直接手渡すことはできず、夜の電話で「見た?」と聞くと「見たわよ」だけの反応。「どうだった?」と聞いても「よかったわよ」と素っ気なかった。

ふーむ。ま、いいか。こういうのは、一人で見ても盛り上がらないよね。今度、面会のときに蒸し返すことにしよう。
そもそも、こういうDIYは私の趣味。自分的には、なかなかいい仕上がりだと思う。完成しただけでも満足よ♪(とでも思ってないと、やってらんない ← 本心^ ^;)

結婚式の写真は、表紙にも内側にも。
女優さんみたいだった若き日の母。
お見合い時代の写真もある。
最後の見開きは、1998年、2013年、直近2023年の写真。