心地よい布は、幸せを運んでくれる〜続編〜

暮らしのDIY

捨てられない服やシーツが、あれこれある。
共通しているのは、どれも肌触りがとても良いこと。

ところどころ破けたり色がまだらに褪せたりして、着て歩くとか敷いて上に寝るとかといった元来の使用目的を果たせなくなっていても、「じゃあ、捨てるか?」と自問するたびに捨てられない。触れると、あまりに気持ちいいんだもん。

前回は、そんな古布のひとつ、二重ガーゼ・シールをミニ・ケットにリメイクした話を「心地よい布は、幸せを運んでくれる」につづった。
続いて今回は、裂き布マットのお話です。

材料は、妹が10年近く前に縫ってくれたワンピースと、いとこの娘が数年前にくれたお下がりのシャツの2着。

妹が縫ってくれたワンピースは、紺地に白い花柄のリバティー布で、抜群の肌触り。洗濯してもシワを伸ばして干せば、アイロンなしで着れるのが重宝で、春から夏にかけて愛用していた。もともと長袖だったが、途中、袖がすれて裂けてしまい、チクチクと手縫いでノースリーブにリメイクして着続け、最後は真夏のパジャマにしていたのだが、色が褪せたうえに布がところどころ薄くなってしまった。
いったい、どんだけ着たんだろう?笑 でも、そのくらい心地よい布地なのだ。

もう1着の、いとこの娘からのお下がりシャツは、紺色の薄手の綿。そろそろ色褪せはじめていい感じの古着テイストになったタイミングでもらった。上質な肌触りの長袖が強い日差しを遮ってくれて、暑い夏の日もありがたく着ていた。
しかし、やはりアイロンなしでOKだから自然と着用頻度が高くなり、そうこうするうち赤っぽくなったり白っぽくなったり、まだらが顕著になってしまった。

というわけで、色合いがちょうどぴったりの2着を、一緒にリメイクすることにした。

まずは、それぞれ3cmくらいの幅にビリビリと裂いて三つ編みにして、次に、クルクルと巻くようにして糸で縫いとめてみた。

で、できたのが、こちら。
直径36cmほどの丸いマットになりました。椅子の座面に敷くのにちょうどいい大きさ。

マリアも気に入るかな?と床に置いてみたけれど、意外なことに無関心。
無理やり上に寝かせてみたら、すぐに立ち去って戻ってこなかった。
ま、いいか。マリアに邪魔されることなく、独り占めできそうです。ここ掘れワンワンされたら、たまったもんじゃないしね。笑