#7日間ブックカバーチャレンジ振り返り

日々の楽しみ

新型コロナウイルス感染予防のためにstay homeする人が増えてきた4月の中頃、facebookのタイムラインに本の写真の投稿があふれてきた。
見ると、みなさん#7日間ブックカバーチャレンジ、#7bookcovers、#7daysといったハッシュタグをつけて投稿している。

説明によると、毎回1人の友達にバトンを渡していくという仕組みで、どおりで本の投稿があふれるわけだと合点した。

はじめは、なんとなくチェーンメールっぽいなぁと胡散臭く感じなくもない私だったが、眺めるうちに、ついつい興味津々に友人たちのセレクトをチェックするようになっていった。だって、まじ、おもしろいんだもん。

ゴールデンウィークの頃になると、タイムラインはほとんど本だらけ。
しかも、説明なしで表紙画像だけをアップするのが基本とされているにもかかわらず、ほとんどの人がその本との出会いとか思い入れを添えて投稿している。
ほんと、みんな本が好きなんだな。そして本について語ることも。

そして驚くことに、目に飛び込んでくる本たちがなんとも多種多様なのだ。
あ、これ読んだことある
あ、これ読みたかった本だ
へー、こんな本あるんだ
おー、この作家はこんな本も書いてたんだ
えっ、何この本? etc.etc.
…読んだことがある本も、ない本も、見たことのある本も、ない本も、実に豊富。
一目で読んでみたくなる本もあれば、この人が投稿してるから読んでみたいなと思う本もある。
ワクワクもするけど、あまりに多くの本が投稿されている日には、洪水にのまれて息ができなくなって溺れるのではないかと思ったほどだ。笑

しかも困ったことに、新型コロナウイルス感染予防で図書館は閉鎖中。興味があっても、手に取ってみることも借りることも予約することもできないのだ、ああ。涙
読んでみたい本が目につくたびに図書館のWebサイトで検索し、蔵書にあれば「ブックマーク」をつけていたら、あっというまに制限冊数を超えてしまった(所沢市の図書館ではブックマークの限度200冊)、よよよ。涙
はやく再開されるといいな、図書館。

というような展開のなか、3人の友人からバトンが渡されたのはゴールデンウィーク前のことだった
引き受けたときは、まだチェーンメール感がくすぶっていたのでバトンは渡さないつもりだったのだが、結局、友人7人に打診してバトンを受け取ってもらうことにしてしまった。だって、友人たちのブック・セレクト、見てみたくなったんだもん。

というのも、Facebookには学校時代からの親しい友人や、会った回数は少なくても常日頃の投稿にすごく共感を覚える友人や、いろんな付き合いの友人がいる。それぞれ個性あふれる友人たちがどんな本を選ぶのか、興味が湧くじゃないですか。

というわけで7日間、1冊紹介するたびに1人にバトンを渡すこととなった。私の場合、説明はごく簡潔にとどめ、このブログで紹介したことのある本はリンクを付けることにして、5月3日から途中1日休んで10日まで7冊の本を投稿した。

バトンを渡してくれた友人たちにも、受け取ってくれた友人たちにも、ありがとう♡
とても楽しく充実した日々でした。

この「7日間ブックカバーチャレンジ」の目的は、「読書文化の普及に貢献するため」と表明されている。
一応ルールは、表紙の写真を投稿する、説明はいらない、1日1冊7日間投稿する、毎日1人のInstrgramやFacebookの友達を招待してバトンを渡すというものだが、ルールを守らなくても全く大丈夫というゆる〜い活動?キャンペーン?だ。

なんといっても、直接的に誰が儲かるとか損するといった仕組みではないのがいい。お金をかけずに楽しめるから参加するのもいたって気楽だ。だから、ここまで広まったのだと思う。
SNSがここまで普及していて、コロナ禍で普段よりも時間に余裕がある今だからこその広まりだとも思われる。

検索してみても誰が始めたのかわからないが、本好きであることは間違いないだろう。
それにしても、これほど多くの人の心をつかんで広まるとは、始めた人は想像していただろうか。
いずれにしても、私にとっては楽しいイベントになった。
はじめに発想した人、すごいと思う。

私の7冊のセレクト・テーマは「フェミ本」でした

この機に、私がセレクトしたのは「フェミ本」。女性と政治について考えるための本を7冊、選んでみた。

というのも、かねてから、「日本はなんでこんなに男女差が大きいんだ?」「 どうして女性の政治家が少ないんだ?」という疑問を持っていたからだ。

そしてさらに今般の新型コロナウイルス対策を海外各国と比べてみていると、いくつもの国で魅力的な女性の指導者が心のこもった優れた対策をしていると感心させられることが度重なった。
ひるがえって、日本はどうよ?……と見ると、なんともなんともダークグレーなおじさん政治屋たちが的を外した対策を、なめくじのようなスピード感で進めているではないか。このままでは、日本の未来は暗すぎやしないか!?

というわけで、ここはじっくりフェミニズムの勉強をして日本の未来の可能性を探りつつ、Facebookの友人たちとも共有したいと思った次第。

投稿したのは、以下の7冊。
Day1
『女たちのテロル』ブレイディみかこ著 
2019年5月発行 岩波書店
詳細は→生きたいように生きさせろ! 100年前の東京で、ロンドンで、ダブリンで、全力で闘った女性3人の壮絶な生きざまに胸打たれる

Day2
『大統領を動かした女性 ルース・ギンスバーグ』 
ジョナ・ウィンター著/ステイシー・イナースト絵 渋谷弘子訳 
2018年3月発行 汐文社
詳細は→ルース・ギンズバーグがアメリカ合衆国最高裁判所の歴代2人目の女性として判事になるまでに受けた女性差別をたどる伝記絵本が、とてもチャーミング♪

Day3
『北欧に学ぶ小さなフェミニストの本』 サッサ・ブーレグレーン著 枇谷玲子訳
2018年5月発行 岩崎書店
詳細は→北欧の国が、どうやって女性にも男性にも生きやすい社会をつくってきたかを教えてくれる本

Day4
『女性の権利』 赤松良子監修・国際女性の地位協会編
2010年9月第4刷発行 岩波書店

Day5
『女性のいない民主主義』 前田健太郎著
2019年9月発行 岩波書店

Day6
『1945年のクリスマス 日本国憲法に「男女平等」を書いた女性の自伝』
ベアテ・シロタ・ゴードン著 平岡磨紀子構成・文 1995年10月発行 柏書房
詳細は→日本国憲法に刻まれた「男女平等」のうしろに、「日本の女性が幸せになるためには何が一番大事か」を考え抜いたベアテさんがいる

Day7
『呪いの言葉の解きかた』 上西充子著 2019年5月発行 晶文社
詳細は→『呪いの言葉の解きかた』が教えてくれるのは、行動する勇気のつくり方

フェミニズムと政治については、これからも学びつつ、私なりに何をできるのか考えつつ、行動していくつもり。
「これはきっと役立つよ」という本があったら、ぜひ教えてくださいね!