自宅から自転車で5分とかからない場所に畑を貸していただけることになったのは、2ヶ月前の３月のことだった。
この畑がなんというか、かなりのミラクル畑なんですよー。
「何がミラクルなの？」って？
そりゃもう、連休をはさんでの二週間の札幌滞在から帰ってみたら、びっくりぽん、なんと支柱がニョキニョキと生えてきてたのよ。
しかも、支柱の根元にはトマトの苗まで！
ってね、いやはや感動。ありがたきこと限りなし。
いうまでもなく、畑の土から支柱が生えてくるなんてことはなくて、立ててくれた方がいらっしゃるわけで。むろん、苗も。
どなたか、といえば畑の大家さん……いやいや、もうこうなっては大家様と呼ばなければ（ワタクシ、大家様のお宅方面に足を向けては眠れません）。
なにしろ、この大家様、お借りした当初から私にとっては天から降ってきた福の神のようなご夫婦でして。
というのも、初日にはすでに土はふかふかに耕されていて「ジャガイモ、植えるよね〜？」と種芋もメジャーも灰も持ってきて一緒に作業してくださったり、「あまってるから植える〜？」とサラダ菜や春菊や大根の種を分けてくださったり、「苗、あまってるよ〜。植えるよね？」と枝豆やトウモロコシも一緒に植え付けてくださったり。
「私も自分で野菜を育てたいな〜」という雑談から、人様のご紹介でこの畑を借りられることになったのは幸運以外の何ものでもなかったけれど、昨年の夏から私は認知症の父と同居していてかなり忙しく、しかも札幌で昨年夏から入院生活を送っていた母を連れてくる準備に明け暮れていた3月・4月だった。いったい何をどう植えようかなんて、考える余裕も段取る余力も全くなかった。
もし、こんな親切な大家様じゃなかったら、いまごろ畑は雑草ぼうぼうの光景が広がっていただろう。なのに現実には、なんとまぁ、二週間の札幌滞在から戻ってきてみたらサラダ菜も春菊も大根も食べ放題の収穫期！ これをミラクルと言わずして何と言う？
自分ちだけでは食べきれないのでご近所さんや友人におすそ分けしまくっていたら、とある友人に「上げ膳据え膳畑じゃね？」と揶揄された。たしかに、言い得て妙だわ。笑
というわけで、現在は3日ごとに1時間半ほど雑草とったりトマトの脇芽とったりして畑で過ごしてます。父母の話を聞いたり父の世話をしたり母の洗濯物を施設に取りに行ったり、今後の対策のあれこれが悩ましかったりする日々ですが、土と野菜に触れているとなんだか心がほぐれていい感じにリフレッシュできるんです♪
そのうえ、どんどん成長するので負けずにどんどん食べねばなりません。
野菜三昧の食卓のおかげで、私も家族も元気いっぱい♪
6月になったら、ジャガイモも収穫期。楽しみだわぁ〜！！
マルチシートを敷いてくれたのも、もちろん大家様
