季刊『社会運動2019-4』道徳の教科化について取材記事

これまでの主な仕事紹介

発行:市民セクター政策機構
発売:ほんの木
担当:《Opinion Piece 02》日本大学文理学部 広田照幸先生
「安倍政権が進めた道徳の教科化 多元的な価値観による転機を」

季刊『社会運動』2019年4月号は、『学校がゆがめる子どもの心 「道徳」教科化の問題点』という特集号。

2018年4月には小学校で、2019年4月には中学校で始まった『特別な教科 道徳』。
その背景と経緯と問題点、そして「これから私たちにできること」をまとめたホットな一冊です。

私は、広田照幸先生の記事を担当しました。
取材では、問題点を見極めつつ、あくまで多元的な視野で考え、教育の可能性を粘り強く伝えていらっしゃる広田先生の姿勢が印象的でした。
社会教育学、教育史、社会史を専門とする広田先生は、過去から現在までの公教育の動きを広い視野で示してくれます。お話を聞きながら「なるほど!」と膝を打った感動を胸に、原稿をまとめました。

教育基本法には、教育の目的は「国家及び社会の形成者」を育てることだと明記されている。
そして「国家に奉仕・服従する者」や「既存の社会に適応させる」などとはどこにも示されていない。

……多様な人が生きやすい社会を実現するポイントは教育がベースにあるのだと、あらためて思い至らせていただいた取材でした。

道徳の歴史、道徳と教科書、学校の今を俯瞰できる一冊、ぜひお手に取ってみてください。

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