『生活と自治』2020年12月号:手づくりの「社会福祉」を目指して

これまでの主な仕事紹介

媒体:『生活と自治』2020年12月号
記事:手づくりの「地域福祉」を目指して
   〜多様な人たちが行きやすい社会を。息の長い支援を目指すNPO法人「日向ぼっこ〜
発行:生活クラブ事業連合生活協同組合連合会

さまざまな理由で保護者のもとで暮らせず、児童養護施設や里親家庭といった「社会的養護」のもとで育った子どもたちは、社会に出てからも多くの困難をかかえています。もともとハンディキャップを負ううえに、社会的偏見や差別にさらされがちで、さらに原則18歳で自立が求められるためです。

NPO法人「日向ぼっこ」は、そのような当事者たちが安心して集い、遊んだり話したりできて、いざというときは相談もできる居場所を運営しています。

取材させていただいたのは、理事さんとスタッフさん。コロナ禍でオンライン取材となり、実際の居場所を訪問できなかったのはとても残念でしたが、運営されている方々の熱意に触れることができ、日常からの活動の必要性も、コロナ禍に生じた困難な状況とスピーディで細やかな支援についても知ることができました。

社会的格差や貧困の問題は近年大きく広がるばかりですが、草の根で当事者を支えつつ、学びつつ、支援の輪を広げつつ、状況を把握して政策提言にもつなげようとする人たちの存在に、ひたすら頭が下がります。

まずは、現実を知ること。
そして、小さなことでも自分ができることを行動に移していきたい。
取材を通して、あらためて思いました。

  *  *  * 

この号は、『誰もが介護する、される時代。社会は介護をどう支えられるのか。』という特集で、ヤングケアラー、ケアラー支援の動き、認知症と共生するまちなどに関する記事も組まれています。
まさに父母の介護にどっぷりの状況の私は、おかげで少し俯瞰して介護を考えることができました。注文した食材や消費材とともに毎月届く『生活と自治』。いつもタイムリーな学びの機会になっています。