2025年6月30日から、一泊二日で山形県酒田市に行ってきた。
7月1日に仕事で取材が入ったので、前泊して散策も!というプランである。せっかく長距離移動するなら、取材の背景となる地域を知るためにも時間を取りたい。もちろん個人的お楽しみ要素が濃厚ではある。ふふふ。
酒田にはこれまで行ったことがなく、予備知識はほぼゼロ。
インターネット検索したり庄内出身の知人から教えてもらったりして宿や散策コースを吟味した。取材は昼過ぎなので、散策できるのは1日目午後と2日目午前。限られた時間に、いろいろある観光スポットをどう回れるか……さあ、どうする? ウキウキするわぁ〜。
なにしろ6月頭に認知症の父が施設に入所し、3年9ヶ月の在宅介護にピリオドが打たれて気軽に遠方取材を受けられる身になって初の一人旅♪
往路は大宮から新幹線で新潟→ いなほ3号で酒田という陸路を選んだ。
「いなほ」はJR東日本の白新線・羽越本線経由で運行している特急列車で、途中、村上から鶴岡までは左側の車窓に海が広がる(残念ながら、私の席は右側だった💧)。
新潟からの車窓は、ひたすら田んぼ、田んぼ、田んぼ。

酒田駅に到着したのは6月30日の13時ちょっと過ぎ。
最高気温が30度を少し切る程度の暑さで、猛暑35度続きだった私の地元・埼玉の所沢と比べるとまだ過ごしやすそう。

駅前ロータリーのおしゃれな街灯の台座を見ると、「公益のまちづくりの基本理念」とある。おおお、、、めっちゃ素敵じゃないか。

「酒田市民は、自治の精神のもと、良好なパートナーシップを育み、それぞれの役割を理解し、相互に尊重、協力、協調して公益のまちづくりを推進します。」
こうして基本理念が駅前にさりげなく掲げてあるのは、街の姿勢としてとても良いね。市のホームページを見ると、「酒田市公益のまちづくり条例」は平成19年12月26日制定。
そして駅の向かい側にあるのが、私が最初に目指す「MIRAINI」。観光案内所、図書館、ロビー・広場から構成された「酒田市駅前交流拠点施設」だ。

入ると、すぐに観光案内所がある。左手に広がる図書館に後ろ髪を引かれつつ受付でマップ付き酒田市観光ガイドブック「さかたさんぽ」をもらい、レンタサイクルの手続きを済ませてから、宿泊予約をしてある隣接の「月のホテル」に荷物を預け、自転車をピックアップして出発だ♪

(この写真は夜に撮った)

乗ってしまえば目に入らず全く気にならなかった😅
旧市街に向かって自転車を走らせながら、Google Mapのストリートビューでは見て取れなかった寂れように驚いた。が、驚いてばかりはいられない。駅弁を買いそびれたので(新潟駅での新幹線と在来線の乗り換えが直結改札になっていて、なんと売店がなかった😅)、お腹が空いていたのだ。
事前リサーチで「山形県はラーメン消費量が日本一のラーメン王国」と学んでいたので、寂れた旧市街でかろうじて開いていたお店で一杯いただく。煮干しの香りが効いた魚介系のスープはさっぱりしていて、脂っぽいのが苦手な私でも残さず食べられた。ごちそうさまでした🙏

その名は「もしぇのん」と「あののん」。
(あとで調べた😅)
お腹が満ちたら、さあ、行くぞ。
目指すは「土門拳写真美術館」。酒田駅から南西方向に約5km、最上川を渡った向こう側にある。




出羽大橋を渡りきると、さすがに30度の夏日、昼食のラーメンのせいもあってか喉はカラカラ、体も火照る。そこで交差点のコンビニでアイスコーヒー休憩をとってから左折し、右手に東北公益文科大学酒田キャンパスを眺めながら、まだかまだかと自転車を走らせてとうとう土門拳写真美術館に到着。
わおっ! 高まる期待♪


上野の法隆寺宝物館と同じ谷口吉生氏設計と知る。














大通り緑地公園の「酒田仔獅子(みなとくん・まいちゃん)」。
これが、ご当地マスコットの原型だったのね。


