1月20日が二十四節気の「大寒」だったから、今は一年で最も寒い時期ですねー。
ですが、1月14日に気象庁が発表した「高温に関する早期天候情報」では、この時期の平均気温年差が2℃以上高いと予測されていたし、実際に例年より寒くないような気はするのだけれど、築50年近い我が家は寒い。やっぱり寒いんです。
そして私たちアラ還姉妹はめっきり寒さに弱くなってしまい、この時期、疲労感が半端ない。それぞれ自分の日常をこなすだけでヨレヨレなのに、ほとんど何も自律してできない父の介護が加わると、もうズタボロ（とはいっても父は月〜土はデイサービスに通所していて、私たちが介護するのは朝晩と日曜に限られているのですが💦）。
なにしろ、うちの廊下が寒い、トイレも寒い。フリース布で間仕切りしたり、トイレの窓にプチプチを貼ってカーテンをつけても太刀打ちできない寒さ。今日日、人感センサー付き小型ヒーターなども売っているけれど、狭い上に父のために両脇が肘掛けのようになる手すりを便座周りに設置してたりするのでヒーターを置く場所などない。なのに父は夜中に３回も４回もトイレに行くんである。そのほとんどに姉が介助に起きてくれている（私は一度入眠すると朝まで滅多に起きない、気づかない）。夜中に物音がするので行ってみると、暖房のついていないリビングで父がソファに座ってボーッとしてたことも何度かあるという（姉の証言）。
94歳の父はともかく寒さに弱くて、私たちには十分すぎるほど部屋を暖かくしていても、クシャミを連発したりふと見ると鼻水を垂らしていたりしている。そんな時は、急いで一枚何かプラスして羽織らせなければならない。12月にはショートステイの最終日の午後にクシャミと鼻水が出てきて夕方に微熱を発症したと聞いて慌てたが、帰宅後すぐに「葛根湯＋湯たんぽ＋みかんを食べれるだけいっぱい＋すりおろしたショウガたっぷりの汁物」という対処でほどなく平熱に下がり、翌日丸一日の自宅養生で立ち直ってくれてホッとしたのでしたが、微熱だけでも歩行の不安定さが増長し、トイレ介助もいつもの３倍くらい大変だった。で、私は１月に予定していた取材原稿の仕事を全てキャンセルさせてもらった（クライアントさんに多謝）。ちょっとでも父が体調を壊したら私も姉も存亡の機だから念には念を入れてのリスクヘッジです💦
というわけで、認知症が進展している94歳の父には、できるだけショートステイを利用してもらって凌ごうという作戦だ。
１月は５泊６日を２回と４泊５日を１回。
２月は４泊５日を１回と６泊７日を１回。
……つまり、月のほぼ半分をショートステイで過ごしてもらうという算段である。以前、ケアマネさんから「夏と冬は老人保健施設に入所される方もいらっしゃいますよ」と聞いていたこともあって、背中を押されて意を決した。
ショートステイを利用しはじめた頃は、「行きたくない」とゴネて送り出すのが大変だったこともあったのだけれど、最近は「パパの年齢になると、月２回はショートステイで静養することになってるのよ」などと言えば、すんなり「そうか」と納得してくれるようになった。連絡帖にはスタッフの方が「娘や嫁（←誰だ？）が心配だから帰るとおっしゃることが多かったですが、ご家族も泊まることを知っていると説明すると安心されました」と書いていたりもするので、割と順応して穏やかに過ごせているようだ。
「沖縄は思っていたより近かったぞ！」とご機嫌で帰ってきたこともあったし、「お土産がいっぱいカバンに入ってるぞ」とニコニコしてたこともあった（実際は洗濯物がいっぱい😅）。
「今日は麻雀で賭けて勝った」と意気揚々だったこともあって、ポケットに数枚紙切れが入ってたのがソレかもと、なんとなく納得したことも😅
「日銀の人といい話ができた」と満足気に語ったこともあり（父はかつて銀行員だった）、直近のショート利用前夜に父が「明日はどこに行くんだ？」と聞いてきたとき、姉が「日銀」としれっと答えたもんで、私は飲みかけたココアを吹き出さぬよう慌てて笑いをこらえ、あわや誤嚥するところだった😅
いずれにしても、父の妄想妄言に応えつつ、ヴァカンス・モードとかビジネス・モードとか臨機応変に楽しい気分で過ごせるよう配慮してくださっているであろう施設のスタッフのみなさんには感謝しかない。
おかげさまで、私たち姉妹二人とも寒さが身にしみることがあっても体調を崩すまでには至らず元気にしている。父がショートステイ中は一日の終わりにヨレヨレになろうとも、夜中のトイレ介助がなければ姉もしっかり睡眠が取れる。デイサービスの送迎時間の制限なく仕事ができたり出かけたりできて、私も気持ちに余裕を持って日々が過ごせる。ありがたし、介護サービス🙏
介護現場の人手不足、就労条件の厳しさ、給与の低さなどは早急に解決すべき深刻な社会問題だ。やりがいの搾取をせず、政府主導でなんとか抜本的な待遇改善をして欲しい。
