2025年のお正月、「リメンバー・ミー」がマイ・ブームです。
多くの方がご存知と思いますが、家族から音楽を禁じられたギター少年ミゲルが「死者の日」に祖先と出会い、許しを受けて好きなだけギターを弾き・歌うことができるようになるという、メキシコを舞台にしたディズニーのアニメーション映画。
封切りが米国で2017年、日本で2018年3月……世の中にお目見えしたのは、かれこれもう7年前にもなるんですね。いつものことながら時代遅れのワタクシ、全然知らずに生きてきて、今頃のブームです😅
ブームの火付け役は、小一の双子の孫娘たち。大晦日に息子夫婦一家が遊びに来てくれたときに、ひいおじいちゃん(私の父)と一緒に何か歌おうということで「ジングルベル」とか「雪やこんこ」なんかを私のウクレレに合わせて歌ったあと、「最近、どんな歌が好きなの?」と尋ねると、二人が「リメンバー・ミー!」と声を揃えて言うのだが私は知らない。で、「知らないなぁ」と微妙に笑っていたら、双子の一人が私のスマホをひったくり、「パスコード入れて」と差し出し、YouTubeを開いてチョンチョンスイスイと検索して、「あ、これじゃない、こっちだ」とかなんとか閉じたり開いたりして聴かせてくれたのがコレ。
いやもう、その操作の速いこと😂 さらに私が「あ、、、でも、ウクレレのコードないから弾けないな」と呟くと、また私のスマホを取り上げてチョンチョンスイスイと今度は「【ウクレレソロ】リメンバー・ミー TAB譜表示あり」のYouTubeページをヒョイッと私の前に突き出すではないか😂 驚愕。もちろん文字入力も、めちゃ速い。聞けば、通っている世田谷区立の小学校では一年生からタブレットが貸し出され、授業でも使っているという。
しかし、いくらTAB譜付きとはいえウクレレ歴1年の私にとって、どんどん流れていく動画に沿って知らない曲を初見で弾くことができるはずもなく、「また、今度ね」と苦笑いするしかなかった😂
で、一家が帰って行ったあとで歌詞をプリントし、「歌えるようになろう!」と姉を誘ったのだが、「やっぱ、映画を観てからじゃないと」と断られてしまった。残念だが、それも一理あると諦め、翌日、元日の夕方に姉と一緒にamazonで観た。
ドキドキワクワクの冒険と、心に染みる家族再生のストーリーにどっぷり浸った。孫娘たちは何度も観たらしいが、私たちは今度は字幕版で観てみたいと話している。
そんなわけで、歌詞の意味をことさら味わい深く感じられるようになってみて初めて、昨年1月に天国に旅立った愛犬マリアと会えた夢についての孫娘との会話もちゃんと理解できた。
私:この間、マリアが夢に出てきたんだよ。
孫娘:信じてたんだね。
私:信じてる? 何を?
孫娘:会えるって信じてたんでしょ?
私:いや、信じてなかったけど……でも、また夢で会いたいな。
孫娘:じゃあ、会えるって信じなきゃ。
……というわけで、お正月休み中、ひたすら繰り返し聴いておりました。孫娘との会話の内容が歌詞に出てくるんですよ(「え?」と思ったあなた、YouTube聴いてみて♪)
そして【ウクレレソロ】も、少しずつ上達してます💪(まだスムーズじゃないけど)。
それにしても(話題は変わりますが)、今なお選択制夫婦別氏制度を認めない理由として「家族が同氏となることで夫婦・家族の一体感が生まれる」とかなんとか主張している家父長制主義者の面々に、この「リメンバー・ミー」を観せて「同一氏より、祖先の写真を飾ったり思い出したり話したりする方がよっぽど大事なんじゃね?」って言ってやりたくなった。もはや世論調査でも7割超が賛成している。婚姻すると約96%が妻(女性)が改姓して夫側の姓を名乗るという不均衡と人権軽視を、いい加減、政府は是正すべきだよね。孫娘たちの未来のためにも、強く思う新年の始まりです。