畑の春は、ものすごい早足で駆けてきた

日々の楽しみ

自宅の近所に畑を借りたのが昨年2022年3月末。ここにきて、ぐるりと四季を体験したことになる。
振り返ると、いつも後手後手で焦ってばかりの一年だった。「えっ? もうコレを植えるの?」「えっ? もうこんなに大きくなってる!」「えっ? まだ出てこない、大丈夫?」etc.・・・むろん、先手を打つ術もタイミングもわからない。だけど、大家さんや先輩たちに苗や種を分けていただいたりアドバイスを受けたり本で勉強しながら作業して、必死に追いかけながら旬の野菜をあれこれ食べた食べた、いっぱい食べたよ。
そんな感じの月日であった。

そして、初めて迎えた春。

冬のあいだは、サトイモやネギを掘っては食べ掘っては食べ、それからホウレンソウやブロッコリーもちょいちょい摘んできては食べていた。寒い季節も、何かしら収穫できていた。

そうしながらも1月から2月にかけては不安にかられていた。
晩秋に種を蒔いたナバナやコマツナやソラマメには防寒用の不織布を被せてあげればよかったのだろうけど、介護だ仕事だ風邪ひいた寒いと言っているうちに、アレもコレもあれよあれよと生気を失っていった。大家さんからいただいたハクサイとキャベツの苗もパッとしない育ちで、やはり肥料をほどこさずに植えてしまったのがいけなかったと後悔しきり。

大丈夫かなー、春? どうなっちゃうんだ、私の畑は。
そんなふうに不安になっていたのだけれど、実際には、春は、なんともすごい勢いでダーーーッと猛スピードで駆けてきた。
2月末には、「もう枯れちゃうかな」と思っていたホウレンソウも、「今回はダメかもな」と諦めていたナバナもコマツナもソラマメも、3月に入るとみるみるうちに鮮やかに緑の葉をたくさん伸ばしはじめたではないか。

しかも、3月末にはアッチもコッチも黄色い花だらけ。
ブロッコリーも、ナバナも、コマツナも、ハクサイも、コカブも、どれも黄色い花をつけるのですよ。
そうか、みんなアブラナ科なんだ! と遅まきながら気がついた。
花が咲く一歩手前は、さっと茹でて塩とオイルで和えだけで絶品の副菜になるナバナ類なのであった。

おいしい、うれしい、きれい♡
暑すぎる季節が訪れる前に、土に触れ、種を蒔き、畑で過ごす時間をぞんぶんに楽しみたい。

黄色の花畑 (2023年4月5日)

手前からブロッコリー、次の列は小松菜(左)、ナバナ(右)、その向こうにハクサイ。

ナバナ

3月2日、緑の葉がたくさん出てきていて感動!

3月19日には、もう花が! どんどん蕾を摘んで食べなきゃ!

コマツナ

3月19日、すくすく育つコマツナ(手前)とナバナ(奥)。

4月5日、一般的に店頭に並んでいるコマツナからは想像できない姿形に。

かわいい♡

ソラマメ

2月22日、もうダメかな・・・と思った。

3月2日、わっ!生き返ってる!

3月31日、いっぱい葉を伸ばし、なんと、花も!

キャベツ

2月22日、冬の寒さを乗り越えたキャベツであったが、その後、カラスに突かれてしまった。涙

カラスに突かれてしまっても、そのままにしておいたところ、なんとなんと!

そのほかのナバナ類と同じように、さっと茹でてみた。
(左奥がキャベツ、右はやはり冬を越して葉をつけてくれたルッコラと茹でムネ肉のサラダ)

ホウレンソウ

2月22日、これでもう収穫は終わりかなと思っていたら、なんと復活!

4月に入っても、ぐんぐん大きな葉を伸ばしてます。やわらかくて美味しい♡

その他いろいろ

3月31日、冬に採り残したコカブにも、ナバナが^ ^;

3月31日、晩秋に蒔いてあったパクチーもぐんぐん伸びてきた。

3月31日、やはり晩秋に蒔いてあったルッコラがいつの間にか花をつけていた^ ^;

4月5日、昨年大家さんに株を分けていただいたイチゴもぐんぐん元気を取り戻し、花が!

3月19日、「ジャガイモ植えよう!」と大家さん。
段取りから肥料まき、種芋植えまでパパパッとやってくださった。感謝。
口の悪い友人に「上げ膳据え膳畑」とまた揶揄されそう。笑