発見いっぱい原田病日記|その15|7ヶ月ぶりの検診は異常なし。それにしても私の免疫力はどうなっているのだろうか?と思う日々

原田病日記

先週、原田病の検診のために近所の国立B医大付属病院の眼科に行ってきた。
状態が落ち着いているので、それまで3ヶ月ごとだった検診が6ヶ月ごとになったのが昨年2020年3月。その後は昨年9月、今年3月という半年間隔での検診では異常なしで、今回は9月の予定だったけれど仕事の都合で1ヶ月ずらして7ヶ月ぶりとなった。

今回も、「炎症の再発はないです。問題ありません」とのことで、ホッと胸をなでおろした。自覚症状が何もなかったので大丈夫だろうと思ってはいたけれど、検査と医師の診断で「再発はない」とチェックしてもらうと、やはり安心します。

予約変更の電話をしたときに、「担当だったS先生が8月に退職されたので、次回は午前中の外来に予約なしで来てください」と言われ、当日外来で診察を受けてみると、30代かなと推測していたS先生よりもさらに若そうなK先生が今回から私の担当になった。人当たりのやわらかい、ぽっちゃり系の先生だ。
まぁどんな先生であれ、その腕前に頼るような状況になることなく、毎回ぼちぼち平穏に検診してもらうだけの関係が続くことを祈るばかりだが、ひとまず、とっつきにくい人柄の先生じゃなくてよかったよかった。

それにしても昨年来のコロナ禍、気になるのは自分の免疫力である。どこまで信頼していいものやら、さっぱり分からない。
というのも、そもそも原田病は自己免疫が暴走して起こる病気なわけで、私の場合は2015年12月の発症後、大量のステロイドを点滴注射するパルス治療を受け、それから2018年10月までステロイドの経口薬を徐々に減らしながら飲み続け、ステロイドの目薬に至っては2019年8月まで使用した。あらためて振り返ると、ステロイドによって炎症はうまく抑えられたものの、ひとたび暴走した私の免疫力そのものの現状は知る術がない。体温計とか血圧計みたいなもので測定できたらいいのになぁと夢想するけれど、そんなもの現実にはないわけで。

免疫力を高めるには、腸内細菌をなるべく多様で健やかな状態に整えるのが良いという説があるので、治療中から野菜(なるべく有機栽培)をたくさん食べ、自然の力で醸造された味噌、酢、甘酒などを常食し、白砂糖や加工食品類はなるべく食べないなどの工夫を自分なりにはしてきたが、その効果は自己免疫の暴走とステロイド治療の影響を上回れるほどなのだろうか。それほどの確信を持てずにいる。

そんなわけで、ワクチン接種も迷いに迷い、最終的には「なんとなく受けたくない」という心の底にある漠とした気持ちを尊重して今に至っている。
基礎疾患がある人は接種した方がいいと一般的に言われているものの、自分はそのカテゴリーに入るのか。いや、すでに脱ステロイドしているじゃないか。でも、どうなんだろう? 定期的に検診には行っているから、「基礎疾患」という境界のギリギリ内側なのか外側なのか?……どうなんでしょうね。あれこれ調べるうちにさらに混迷してしまった。ならば、もう自分の心に問うしかないだろうという暫定的な結論。

いずれにしても、もともと人混みが嫌いで家にいるのが好きで必要最低限しか外出しないので、感染の機会は少ない方だと思う。とはいえ、発病前のように「私、元気いっぱい!」という自信はなく、いつも健康状態は低空飛行で、「私はワクチン接種は受けません」と大きな声で宣言するほどの信念もなくてウジウジしている。

そんなわけで、せめて低空飛行なりの健康状態を保てるよう注意しながら暮らしている。
出かけるときは原田病発病以来すっかり習慣づいているマスクをして、神経質にならない範囲で帰宅時に手洗いうがいをするという基本的な感染予防に加えて、気温変化や仕事や人間関係のストレスには適切に対処するようにして、できれば好きなことをする時間を増やし、ぐうたらズボラでいるように心がけ、ほどよく笑い、なるべく自然の理に沿った食べ物を感謝して食べる……と連ねて書いてみると、私の場合、コロナ前もコロナ後も暮らし方はほとんど同じなんだなぁと気づきます。

オリンピック期間中の感染爆発がぐんぐん収まってきて、いまのところ下火になっているようですが、これから気温が下がって乾燥が強まる季節、みなさんも、ひきつづきご自愛を。