我輩は犬である。名前はマリア。最近、高齢者の見守りで大忙しよ

日々の楽しみ

我輩は犬である。名前はマリア、年は11歳、職業は警備員!で自己紹介させていただいたマリアでございます。
みなさま、お久しぶりでございます、ごきげんよう。
今日は、最近のご報告です。高齢者の家族が加わって、見守りで大忙しよ、というお話なんですけど。

本題の前に、もうひとつのご報告。
10月になってワタクシ、13歳になりました。
飼い主のともちゃんと一緒に暮らすようになって、もうすぐ13年かぁ……と感慨深く感じているところでございます。
その間、いろいろありました。
はじめに飼い主だった男の子は独立して家を出て、しばらくはともちゃんと暮らしていたわけですが、3年半前に引っ越してともちゃんのお姉さんとも一緒に暮らすようになり、そして今年8月からはなんと、そこにともちゃんたちのお父さんも加わってみんなで暮らしているという……まさかまさか、こんな風に一緒に住む人が増えていくとは思ってもみなかった!

そんなわけで、今日は最近のご報告をば。

事の発端は、ともちゃんのお母さんの骨折。お母さんが入院してしまって、お父さんを札幌に一人で放ってはおけないということになったわけです。もちろんワタクシもこれまで、ともちゃんが両親の住む札幌に行くときはいつも付き添って様子を見守ってきたので、まあ、最善の選択だったと思いますよ。だって、お父さんを見ていると、家事はできないし物忘れは激いしで、とうてい一人で暮らせるはずがありません。

えっ? ワタクシは、お父さんと一緒に暮らしたかったかどうか?って?……そりゃあ、ワタクシは今回の決定に関してまったく異論はありませんでしたよ(って、ワタクシには誰も意見を聞いてはくれませんでしたけど)。だって、お父さんはワタクシには基本的に優しくて、近寄って尻尾をパタパタすれば撫でてくれるし、暇なときは「マリア、マリア」と呼んでかまってくれますからね。もちろんワタクシに無関心なときもありますけど、それはお互いさまですよね。

え? それで実際に一緒に暮らしてみてどうか?って?……そりゃまぁ変化はありましたよ。
だって、お父さんはこのあいだ91歳になった高齢者なんですよ。立ったり座ったり歩いたりは自分でできるとはいえ、ヨロッと転びそうになったり、歩いていたのに立ち止まって「どこに行くんだったかな」とつぶやいたりすることがしょっちゅうあるわけです。危なっかしいったらない。「ちゃんと見ていてあげなきゃ」って思わざるをえない、この家では番犬的存在であるワタクシとしては。

例えば、食事の途中でお父さんがトイレに立つことがけっこうあるんですよ。
突然「よっこらしょ」と立ち上がるものだから、足元で見守っていたワタクシは(というか、ほんとを言えば、お父さんはときどきポロッとおかずなんかをこぼすことがあって、それが目当てで足元に陣取っているわけですけど)、「何が起こったのか?」と身構えざるをえない。
そして、お父さんがトットットッと転びそうな歩調で廊下を進んでいく後ろ姿を真剣に見つめているうちに、「ついていってあげなきゃ」と思っちゃってサササッと後を追っていかざるをえない。

一事が万事こんなんで、なかなか世話が焼けるんです、91歳のお父さん。

というわけで、もともと家の警備ならびにズボラな飼い主ともちゃんの世話もあるので、家にお父さんが加わってからは必然的にワタクシの仕事量はかなり増えたと断言できます。
だから疲れるのなんの。ほんと、毎日クタクタ。思わず、新聞を読んでる途中で眠ってしまうほどざーますよ。

でもまあ、みんなでご飯を食べたりおしゃべりしたり笑ったりしていて、なんだか楽しそうで前より活気が増している気がしないでもない。いいんじゃないかな、ともちゃんもお姉さんもお父さんも。

ワタクシも大忙しとはいえ、ときどきボーッと思いにふける時間もあるし、なんとなくですけどね、なんだか充実してるな〜って、感じてるんですよ。
みなさんは、どうですか? 毎日が充実してますか? 機会があれば、みなさんのお話しもワタクシに聞かせていただけたら嬉しいですワン♪