うちの主要の部屋には、無垢床が敷いてあります。
以前、仲間と起業して販売していた東京産の無垢床です。
既存の床の上に、釘も接着剤も使わずにパズルのように敷くだけというDIY製品でした(いまは販売していません)。
リビングには杉が敷きつめてあるのですが、何ヶ月か前に窓際の最終列の敷き収めの板が外れてしまいました。
おそらく水分を含んで微妙に板幅が増えたのが原因と思われます。
ダイニング6畳、リビング10畳に敷き詰めた板すべてが微増して、それが積もり積もって最終列に現れたのでしょう。
ガタガタで気になってはいたものの、洗濯物を干したり入れたりするときや、庭にハーブを取りに出るときに気になるくらいで、生活にはほとんど支障はない。で、なんだかやる気になれず数ヶ月(いや、もしかしたら1年近く経ってるかも?)放置していたのですが、やっと週末に重い腰をあげて修理しました。
やってみれば何のことはない。2時間弱ですっきり直せてしまった。笑
やり方は、いたってシンプル。
最終列の板の幅をカットして調整するだけ。
使う道具は、こちら。
金尺、えんぴつ、バール、ミニノコ、ノミ、カンナ、玄翁。かつては商売道具だった道具たち。
まずは、最終的な板幅を測り、鉛筆で記します。
板の繊維に沿ってノコギリをひくのは難儀ですし、ましてや幅狭の短い板の縦引きはまず不可能なので、ミニノコで細かく切り目を入れたあとでノミを当ててコンコンと玄翁で叩いてカットする方法にしました。
ノミでカットしたら、カンナをかけて側面を平らに削ります。
(・・・って、大事な作業中の場面はすっとばしちゃって分かりづらいですよね。でも作業中は写真が撮れないので、あしからず)
そして元の場所にスポッとはめ込みます。これで終わり。
という作業を根気づよく続けるだけで、このとおり。
窓際すっきり収まりました。
ほんと、すっきりしちゃって、「あーあ、なんでもっと早くやらなかったかねぇ、自分」と笑っちゃいましたよ。
SOHOの仕事場の壁をペンキで塗ったのもかれこれ2年の月日が経ってのことだったし、「あー、やりたい」「あー、やらなきゃ」っていう状態のものが常に溜まっている私です。笑
でも、家のことって、みなさんも多かれ少なかれそうなんじゃないかな?
今回は、断熱効率を高めるためにリビングやダイニングに内窓をつける計画を進めていて、8月に入ったらいよいよ工務店さんが工事してくれる予定になったので、その前に窓周りの床を整えておかなくてはと、お尻に火がつきました。
暮らしやすく、かつ環境負荷を少なくするにはどうしたらいいか考えながら、これからも少しずつ手を入れていきたいと思っています。
既存の床の上に無垢材を敷く方法は床工事を頼むよりもずっと簡単で、予算も抑えられるので、とてもおすすめです。思うように売れなかったので事業は諦めましたが、いまでも、その良さは確信しています。
「無垢材を敷いてみたいな」という方がいらしたら、百年杉の加藤木材さんが同じようにDIYでも敷ける杉板を加工していて、その杉がはんぱなく高品質なので、イチオシです。
上質の無垢板は値段がちょっと高く感じるかもしれませんが、驚くほど暮らしを快適に健やかにしてくれます。
しかも、耐久年数はビニールクロスや合板などとは比較になりません。さらに合成品は廃棄時にゴミになってしまいますが、無垢材は別の場所で再利用するもよし、薪として燃料にするもよし。環境負荷がまったく違うんですよね。長い目で見るなら、自然素材に軍配が上がります。
さらにDIYで敷けば、今回のように手入れも自分でできてしまうんですから、素晴らしいこと限りなし。
・・・と、まあ、1年前に事業はたたみましたが、まだまだ無垢床LOVEは健在です。笑