今日は、5番目の蚕(かいこ)が蛹(さなぎ)になった。
名付けて、ゴロー。
3番目のミッチーと4番目のスッチーはふつうに繭(まゆ)をつくるように仕向けたのだが、ゴローは、2番目のジーコと同じく平らな場所で糸を吐かせた。だから、むき出しのまま蛹になった。ジーコに繭をつくらせなかったことで、ずいぶん申し訳なく思ったことは、「6月10日|ジーコが蛹になった!」に悶々とつづった。
あんなに「ごめんよ、ジーコ」と繰り返したくせに、また平らな場所にゴローを置くことにした。
またもや好奇心が勝ってしまった。ごめんよ、ゴロー。
丸い容器の上だったらどんな形の絹布ができるのか、そしてラップを貼らずに紙の上でも大丈夫なのか、それが知りたかったのだ。
というわけで、6月11日にゴローは直径10cmの丸い容器の上で糸を吐きはじめ、ほぼ直径10cmの丸い絹布を残してむき出しのまま蛹になった。
これが、ゴローの作品だ。すばらしい。
丸い容器に沿った円形に仕上がったし、色紙からも難なく外せた。
お蚕さん日誌|今日のアルバム:ゴローが残したもの編
ゴローが蛹になったあとに残されていた抜け殻。
繭の中で蛹になると抜け殻は丸まってしまうけど、平らな場所だと原形がきれいに残る。
糸を吐き始める前は8cmくらいの長さだったゴロー。抜け殻は、1.5cmくらい。
まだらではあるけれど、丸い容器の形に合わせるようにゴローは糸を吐いた。
容器には、ラップじゃなく折り紙を貼っておいたのだが、
このとおり、きれいに剥がすことができた。
お蚕さん日誌|今日のアルバム:ゴローの絹布制作シーン
6月11日夕方、丸い容器に折り紙を貼り付けて、ゴローを上に載せた。
ゴローは空間を把握しようとするかのように上体を浮かせ、
左右に頭を振りながら、うろうろした。
側面を探索しようとして、何度か落下。そのたびに、また載せた。
6月12日の昼頃、だいぶ調子が出てきたゴロー。
繭にするのは、あきらめたのだろう。ごめんよ、ゴロー。
6月13日の朝、だんだん布らしくなってきた。ゴローはだんだん小さくなってきた。
6月13日、お昼頃。
6月14日朝、布はしっかり広がり、ゴローの体型はどんどん蛹に近づいていた。
この翌日、ゴローは蛹になる。蛹になったゴローの写真は、撮ってない。すみません。